東北大震災における支援活動
このたびの東北大震災による被害につきまして、被災された皆様へ謹んでお見舞い申し上げます。
震災と津波より多くの尊い人命が失われ、また貴重な文化財等も甚大な被害を受けていると報告されております。
文化財の愛護を目的とする当協会と致しましても、被災者の皆様に出来る限りのご支援をさせていただくと共に、
被災した文化財の修復・保全・応急処置についても、伝統技術の専門家集団である「文友会」様と協力し、
文化財の修復に関する情報のWEBその他を通じての発信や、修復のご相談などのご協力に努めたいと考えております。
公益財団法人京都古文化保存協会 事務局
協賛:文友会 事務局
http://bunyukai.jp/
震災における文化財の処置について
表具や障壁画に水が掛かったり、水没した場合は、まず乾かすこと。
その際、直射日光やドライヤーなどは避け、出来るだけ低い温度の風通しの良い所で行う。
乾いたら、泥や汚れを本紙に無理の無いよう柔らかい筆などを使い丁寧に取る。
軽く払うようにして取り、残った汚れは必要以上に取らない。
冊子や表具がくっついて開かない場合は、無理に開けずそのままにしておく(本体が損傷する恐れがある為)。
破損した状態ならば、その破片は捨てずに保管しておく。
保管しておく場所は、カビが発生しないよう直射日光が当たらず湿度が少ない所にする。
もし本体が破れていてもセロテープや画鋲などでとめない(本体に粘着成分やサビが附着する恐れがある)。
それぞれの破損状況によって処置の仕方、修理の仕方が変わるので、まず専門家に問い合わせること。
引用元:文友会WEBサイト 「東北地方太平洋沖地震についての取り組み」
<丹塗り(朱塗り)塗装・彩色された建物が泥等で汚れた場合>
塗装の顔料(絵の具)には、耐水性(ペンキ、アクリル顔料)のものとそうでないもの(伝統技法を用いた塗装方法)があります。
汚れを除去する際は、先ずどちらで施工されているかを見極める事が大切です。
耐水性であれば水ぶきにより汚れの除去ができますが、そうでない場合は水分を完全に乾燥させてから、
やさしく刷毛や乾燥したやわらかな布で除去して下さい。
どちらの場合も、経年により絵の具の固着力は弱まっていると考えられますので、やさしくていねいに扱う事が肝要です。
塗装が剥がれ落ちている場合は、本格的な保存修理が必要となりますので専門業者にお問合せ下さい。
引用元:文友会WEBサイト 「東北地方太平洋沖地震についての取り組み」
【文化財防災ウィール】(pdf形式、216KB)
「文化財防災ウィール」は平成16年に文化財保存修復学会の監修により作成し、文化庁が発行したものです。
原文はアメリカで作成されたものですが、日本の実情や日本の文化財の特性に合わない部分は注釈を加えており、
素材、材質等別の対処など、参考となる事項が多く含まれるため、緊急対応の参考として掲載します。
専門家と連携できる環境にある場合には、専門家に相談してください。
引用元:文化庁WEBサイト 「東日本大震災 関連情報」
こちらは文化庁より発行された、災害発生時における緊急時の対応および文化財への応急処置が記載されたものです。
引用につきましては、発行元より掲載の許可を取っております。
被災した文化財の修復・保存等についてのご相談を承っております。